ユーラシア大陸の内陸部にあり日本との関係も深いモンゴル。この砂漠と大草原に囲まれた国には4つの地域が世界遺産に認定されています。雄大な自然の中で、乗馬に挑戦したり、ゲルに泊まって羊の肉を食べたりと、他の場所ではできない体験を楽しめるモンゴルって、こんな世界遺産があります。
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オルホン渓谷は、モンゴルの首都ウランバートルの西方約360 kmに在るモンゴル中央部のオルホン川両岸に広がっている渓谷です。
その渓谷の文化的景観は、2000年以上に渡って培われてきた遊牧民の伝統を例証するものとして、ユネスコの世界遺産に登録されました。
何世紀にも渡って、オルホン渓谷はステップの王者の座所と見なされてきました。歴史にその名が登場するのは、8世紀の突厥のビルゲ・カガンによってこの渓谷に立てられた『オルホン碑文』です。
渓谷をつくる山々はテングリ崇拝における世界の枢軸として神聖視されていましたが、わけてもウテュケン山は特別視されていました。オルホン渓谷には、オルホン碑文、カル・バルガス遺跡
、チンギス・カンの首都カラコルムの遺跡、エルデネ・ゾー僧院などが残されています。オルホン渓谷ツアーを見る
モンゴルの世界遺産であるモンゴル・アルタイ山脈の岩絵群は、モンゴル・アルタイ山脈のバヤン・ウルギー県にある3箇所の岩絵遺跡群が対象となっています。
それらは紀元前11000年ごろから西暦9世紀ごろまで、およそ12000年にわたって描かれており、それぞれの時期における北アジアの生活様式や周辺環境の様子を伝える岩刻画が数多く残されています。
葬礼文化と結びつく塚も数百箇所存在していますが、そのほとんどは岩絵です。更新世末期の岩絵に登場するのはマンモス、オーロックス、ヘラジカ、ダチョウなどの大型動物が描かれ、完新世に入ると、獲物の動物を描くだけでなく、狩人の姿も描かれるようになります。更新世から青銅器時代初期にかけての気候変動の様子も読み取ることができ、青銅器時代後期から鉄器時代にかけてと見られる時期の岩絵に描かれているのは、馬を使った遊牧生活の様子です。7世紀から9世紀のテュルク系民族の時期のものは、武装した騎馬像などが描かれています。アルタイ山脈ツアーを見る
ウヴス・ヌール盆地はモンゴルとロシアにまたがる世界遺産で、モンゴルでは最大の湖です。1993年にロシアが8つの自然保護区を設定し、2003年にはモンゴルがテス川周辺をはじめとする4つの保護区を設定した結果、これら12の保護区が世界遺産に登録されました。
ウヴス・ヌール盆地にあるウヴス湖は塩分が濃くて浅く、かつて数千年前にこの一帯にも海が広がっていたときの名残です。ウヴス・ヌールはユーラシア大陸において、自然のままのステップが良好に保存されている地域で、同時に、世界で最も北にある砂漠と、世界で最も南にあるツンドラが並存する場所にもなっています。
盆地はシベリアと中央アジアにとって気候上も地理上も境界になっていることから、気温は夏は47度、冬は−58度と、非常に極端で、絶滅危惧種のユキヒョウ、アルガリ、アジア種のアイベックスなど41種の哺乳類や、173種の鳥類が棲息しています。ほかに4万点に及ぶスキタイやテュルクの遺跡が発見されていますが、自然遺産としての登録です。
大山ブルカン・カルドゥンとその周辺の神聖な景観は2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたモンゴルの世界文化遺産です。
ブルカン・カルドゥンは、モンゴル族発祥の聖地であると同時に、チンギス・カンの故郷・墓所であると言われています。山名の「ブルカン」 は、本来仏陀を意味する語がモンゴル語化した形であり、「仏」や「神」を意味しています。
また「カルドゥン」 とは、一般にモンゴル語で「孤嶺」を意味しますが、ダフール語では「ポプラの茂みに覆われた山」を意味すると言われています。
